「さすがは大滝刑事だ。誰かが中谷を刺してから外に出て、それから郷田に鍵を閉めさせた。刺された後で中谷は散弾銃があることを知って、鍵を閉めたとき郷田は中谷が散弾銃を持っていることを知らなければ、中谷に郷田を撃ち殺させることができるだろう。そして、そういう状況を作ることは可能だ。郷田と中谷に恨みを持つ奴はやたら多い。その中から両方に恨みのある奴を洗い出すってのは面倒臭くって気が進まなかったんだが、やはりその線で調べるしかないようだな」
油屋部長はいかにもうんざりだという風に肩をすくめて去っていった。