レッド・フォワードの受難

Apr 2022 by nanaD

右手の親指と人差し指でヘッドセットを摘んで左耳に装着すると、電源が入って同時に指紋認証が行われる。
「ピッ」
素っ気ない電子音だが、その意味を知っている俺にはファンファーレのように聞こえた。
そしてマイクに向かって言う。
「レッド・フォワード。レディ」
即座に仁美が応答する。
「レッド・サポート。レディ」
全てを思い出した俺は変身シーケンスの開始を指示する。
「フラッシュ!」
仁美の声は相変わらずセクシーだとか、アオが責任感強いからマジいつも助かってるとか、ミドリはそのウィッグ似合ってないとか、言いたいことは山ほどあるが、まずは下から来る連中を片付けなきゃいけない。
なあに。雑魚が何人束になっても今の俺には敵いっこない。
かかってこい!このレッド・フォワードが相手になってやる!