炎上と探偵

Apr 2023 by nanaD

中古車のチラシを筒状に丸めて端を握り、もう一方の端に火を付けて火災報知器に近づけると、けたたましく警報が鳴り始めた。
さて何人来るだろう。7人全員相手にすることになれば、ねじ伏せるのはさすがに難しいが、すぐにビル管理の人間が火災報知器を見に来るはずだ。揉み合っているところを第三者に見られれば警察沙汰になる。そうなればもう俺の勝ちだ。監禁の被害者だからな。

しばらく身構えていたが、誰も来ないので廊下に出ると、階段が騒がしい。上の階の連中が避難しているようだ。ご足労痛み入る。せっかくなので俺はそいつらに紛れてビルの外に出た。
それからタクシーを呼び止めて乗り込んだ。車が走り出した直後にギョロメと一瞬だけ目が合った。

どうする?

高山に電話する