ちょっと可愛いと思ったけど、こいつのせいで酷い目に合い続けているのを忘れるわけにはいかない。速足で追い越して歩き続けた。
校門にたどり着くと、生徒指導の杉本が不機嫌そうな顔で仁王立ちしていた。当然だよ。堂々の遅刻なのだから。
杉本が言った。
「よく頑張った。大したもんじゃ。お前さんに素敵な出会いをひとつ授けてやろう」
いつの間にか杉本が例の神様になっていた・・・ってそんな馬鹿な!
目が覚めてスマホを見ると3日の朝だった。
まったく酷い夢を見た。でもあれは本当に夢だったのだろうか。神様なら時間を巻き戻すことぐらいできるだろう。
スマホにメッセージが入っている。
「初売りの福袋買いに行くから来れたら来て」
行ってみよう。もしあれが神様だったなら、きっと素敵な出会いがあるはず。
あたしはわざと大声で言った。
「素敵な出会いがあるんでしょ?もし無かったら、この街をラブコメだらけにしてやるからね」