走ったけど信号には間に合わなかった。その手前で脇道から出てきた別の学生とぶつかってしまったからだ。 「いてて」 そう言いながら彼は起き上がって学ランの膝に付いた土埃を払った。 それから、あたしを見て言った。 「そっちは大丈夫?」 あ・・・割と格好良い・・・そう思った瞬間、あの底意地悪そうな声があたしの真後ろから聞こえた。 「ゲームオーバー!あたしゃラブコメが嫌いなんだ!」