都市伝説:ヤミオ(第2版)

Sep 2022 by mizuno

「何かあったんですか?」
「先週この近くのビルから人が飛び降りて死んだんですよ。関わりがあるのかと思いましてね」
「警察が動いてるってことは、自殺じゃないと見てるんですか?」
「いやそれはちょっと・・・」
若い方の刑事が困った顔をして同僚の顔を見た。
「遺書のようなものがあったといえばあったんだが、ただの日記の切れ端のようにも見える」
「ただの日記は遺書には見えないでしょ?」
「そうだな。ただの日記じゃないな。うつ病患者の日記だ。実際そういう傾向があったらしい。暮らしぶりは慎ましかったが一等地の持ち家に住んでいて、ごく最近養子を迎えてる。状況から見るとその養子はクロだとしか思えない。でも証拠がない。しかも逃げられちまった。その後の足どりは全く掴めない。後藤二郎っていうんだけど、行方について何か分かったら是非連絡をお願いします」
警察は基本的に俺なんかに情報を漏らしたりはしない。しかし今は喉から手が出るほど情報が欲しいのだろう。藁にもすがるというが、売文家未満にもすがってきたということか。

どうする?

ヤミオについて思い出す
ヤミオに連れ去られたのだと言う
家賃について思い出す